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毎年、年末〜新春にかけて八木沢地区や小下田地区の民家の敷地内で咲き出す花があります。知らない人は疑う事なく「紅梅」と言いますが、あれこそ今、土肥が観光の呼び物として売り出そうとしている「土肥桜」なんです。

土肥桜の歴史は意外に古く、もうかれこれ半世紀になろうとしていますが、今この早咲き桜がこんなに注目されるようになったのはやはり河津桜の影響が大きいのも事実ですね。

かつて八木沢・小池地区の山中にあった桜がルーツ(今はこの桜は枯れてしまったらしいです)とされている桜で、主にピンク色というより赤に近い花を咲かせるのが特徴(薄いピンク色がかった白い桜もあるが数少ない)。
寒桜と寒緋桜が配合された桜と云われています。

花は河津桜より小さく、釣り鐘状に下に向いて咲き、一枝に6〜7個程度の花を咲かせ、開花は12月下旬頃より開花し始め2月中旬頃まで・・・と見頃も約2ヶ月と長いのも大きな特徴。

この土肥桜を最初に目をつけたのが、当時小下田地区にあった医院で開業していた佐藤萬夫医師(故)でした。
佐藤医師は早咲きのこの桜を珍しがり、毎年病院内の花瓶に生けて鑑賞していたそうです。
1958年(昭和33年)頃、小川義雄氏(故)という方が医院を訪れて、花瓶に生けてあったこの早咲き桜に感動し、佐藤医師に「これは非常に珍しい桜だ!是非とも接木をさして増やさせてくれ」懇願し、佐藤医師は快く快諾したと云います。
それから小池氏指導の元、小下田地区住民の協力で接ぎ木が始まり増やされていきました。現在、小下田地区や隣の八木沢地区の民家に土肥桜が多く見られるのはそういった事情からなんだそうです。

土肥桜と呼ばれている桜は2種類。
殆どは赤い花を咲かせるものばかりですが、このように白い花も少ないながら存在します。


土肥に土肥桜が咲いている場所は多々ございますが、その殆どは民家敷地内であり、また桜並木のように群生している箇所はありません(つまりあっちに1本、こっちに1本咲いている状態です)。
そんな各所に咲く土肥桜の一部を御紹介いたします。
もし皆様が土肥桜の咲く時期(12月下旬〜2月上旬)に土肥を訪れた際にこのページを想い出したら是非見に行ってください。


恋人岬駐車場のはるか下にある山中に土肥桜があります。
この土肥桜は土肥桜の中でも古い方でこの土肥桜こそ原木と語る人もいますが定かではありません。

とにかく山中にある桜なので道沿いからは見えませんが、この土肥桜の開花が一番早い・・・と言われている程開花の早い土肥桜です。

国道136号線からちょっと入った小峰地区にある民家敷地内の土肥桜も開花が早い事で知られています。

ここの桜の特徴は(接木による影響なのでしょうか?)1本の木から赤い土肥桜と白い土肥桜両方の花が咲いている事です(まさに1粒で2度美味しいですね)。

山の上の方にある菅沼地区に咲くこの土肥桜はカメラマンに人気のポイント。
理由はやはり土肥桜の背後に富士山が見えるからでしょう。

やはりここも民家敷地内にある桜なので、露骨に宣伝はしていないのですが、毎年カメラマンがやってきて「写真を撮らせてくれ」と頼むんだそうです。



八木沢地区の南小学校の校庭内に咲く土肥桜は貴重な白い桜。
まぁ、写真は咲き始めの頃で蕾が赤いのでピンク色に見えますが、満開になると白い桜とわかります。
でもここは学校の校庭内ですので毎年気軽に撮れる場所ではありません・・撮影前には校長先生の許可が必要です。

もしかしたらここの桜が一番「紅梅」と間違えられる桜かもしれません・・・それほど国道沿いから目立つ桜なんです。
白い土肥桜がある南小学校と郵便局の中間にある民家敷地内の桜です。
新春に国道を走っていて「あっ、梅だ!」と叫んだのならそれこそがここの土肥桜なんです。

八木沢のダスキン駿豆近くの民家敷地内にある土肥桜は八木沢地区の中でも一番綺麗と思っている桜です。
比較的木の大きさが何処も小さい中で、ここの桜はひときわ大きく感じる程です。民家敷地内に入らなくても道路沿いからこのように鑑賞できますが家の人や近所の人に迷惑がかからないように静かに見させてもらいましょう。



豊玉姫を祭神とした土肥神社内にある土肥桜は意外と小さい。

まぁ、おそらくは植えてからの年月が浅いのでしょうが、初めて土肥桜を見る人で、もしここの土肥桜を最初に見てしまったら「なぁ〜んだ」とガッカリしてしまうかも?

土肥山川沿いにある土肥幼稚園横に咲く土肥桜はかなり立派な桜。
しかし道路沿いから見ると逆光気味で見えにくいし撮影しにくいかも?(写真は川向こうの道路からズームで撮りました)
この道路も車1台分の広さしかないので市営駐車場に止めて歩いてこの場所まで来るのがベストのようです。

(個人的に言わせてもらって恐縮ですが)私的に一番綺麗な咲き方をしていると感じる土肥桜がこの大藪地区の萬福寺境内に咲く桜です(お寺と桜のコンビって絵になるんですよねぇ〜)。

でもここの桜は伊豆市が公式に土肥桜と認めていないようで今のところ?マークが付きますが、どう見ても土肥桜!・・と素人ながら私は確信しています。

(個人的な感想として)土肥桜自体の見事さでは萬福寺の土肥桜であるならば、総合のトータルでお勧めNO.1の土肥桜ポイントは間違いなくこの土肥金山駐車場内の土肥桜です!

もちろんここも土肥桜1本だけしかありませんが、周辺は土肥で一番大きい駐車場で駐車には困らないし、食堂・売店等の付帯設備も十二分に揃っているので文句なしです。



先ほども述べましたが、残念ながら今現在土肥桜の桜並木は土肥にはありません。

しかし「将来、伊豆市土肥の観光の目玉に・・・」と願う土肥役場職員呼びかけの下、子供から大人までの土肥住民有志が集まって2003年2月15日に「土肥桜植樹会」が行われました。

丸山公園や大久保・里山、そして恋人岬下の花木園・・・等に土肥桜の苗木を数百本植える作業を皆さん一生懸命に作業してくれましたので、きっと十数年後には土肥のあちこちで綺麗な土肥桜の桜並木を見学できる事でしょう。






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